地域活動と定年退職者たち

地域活動と定年退職者たち

本日は地域活動団体の交流会がありました。
NPOや任意団体などが、活動の発表や紹介・展示などしながらの交流会です。

若い人から高齢者まで、幅広い年代の人たちが活動しています。
その活動の主力を担っているのが、団塊世代を含めた”定年退職者たち”です。

こうした地域の活動に参加している定年退職者たちに最も必要なのは、仲間との平等意識です!

ところがサラリーマン(企業人)にありがちな、前職やその地位にこだわっている人たちには
仲間に入って行く能力がないのです。地域の活動では誰もが平等という意識を醸成し、身につけて
行く能力がいまさらながら求められるのです。

また、地域の活動の場ではこまごまとした雑事がたくさんあります。
打ち合わせなどで使用する机や椅子を準備する、片付ける。資料のコピーを取る、お茶の準備もある、
ごみを片付け・・・気が付いた人を中心に手の空いている人が交代で行うなど、臨機応変な対応が
求められます。


ここでも、前職で地位の高かった人は何でも部下にやらせていた、係りの者がやってくれていたため、
こういった雑事をこなす能力に欠けています。

定年退職後は肩書も地位もありません。
一個人として、あの人は何者か?と自分が問われます。

地域の活動では、基本的に皆平等です。
活動の中で、自分はどうふるまうかを決めなくてはなりません。


サラリーマン(企業人)が、地域の活動の場で経験するいろんな事は、定年退職後も地域で20年、30年生きて
いくために、自分自身が発達成長していくにはなくてはならない経験になるはずです。

そういう意味から、定年退職後の地域での活動の場は、定年退職者の「生涯発達・キャリア発達の場」なのかもしれません。

人は生涯発達します!

定年退職後の地域での活動、社会貢献活動、趣味のサークル活動、特技を生かした活動、仲間づくり等々・・・
これらは、定年退職者の生涯発達の入り口でもあるようです!

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定年退職と地域貢献活動

定年退職と地域貢献活動

地域貢献活動は、地域の人に声をかけられて活動に入ったり、今までの地域への恩返しのつもりで引き受けたり、活動動機はさまざまである。

定年退職後も地域でいきいき活動している人たちは、地域と定年退職前から何らかのつながりを持っておいた方が良いということを認識している人たちでもあり、古い地域や、新興住宅地の新しい住人たちにも多く見られる。

Aさんは、「48歳の時にUターンだったので、地域で同世代と交流しようと思い、村祭り保存会に入り活動した。地域のつながりは必要だと思っていた。横笛や太鼓の練習しながら、雑談や世間話していた。楽しかった」

Bさんは、「新興住宅地域だったので、PTAの会長経験者同士で我々が何かやっていかないと、という気があった。お年寄りが増えてくるだろうとボランティア協会を作り、お年寄りの運転ボランティアを始めた。定年直前頃からだった」

このように、定年退職後も地域でいきいき活動している人は、「定年前から、人の役に立ちたい、社会貢献したい等の思いを持っている」=「役立ち感」=「役立ち感を育み創造する力」を身につけている。

また、こうした『役立ち感』は、さらに「ボランティア型」「自治会協力型」「人的支援型」の三分類に分かれる。

定年退職後に地域活動の扉を自ら叩き、開けることは勇気のいることである!

特に長年サラリーマンの世界にどっぷり浸っていた人ほど、困難な作業だと言われている。またサラリーマンとして地位の高かった人ほど、地域活動の扉の前で本物の勇気を、試される時ではないだろうか。

民生委員!

民生委員!

友人が「民生委員」を引き受けました。
彼は私と同い年、現在はNPOや任意団体で地域の社会貢献活動を行っています。

民生委員は責任ある大変な役目です。
また、人物的に信頼のおける良好な人物で、社会的に認められた人格者でないとなれません。
自分からなりたいと言っても、なれるものではありません。
いい加減な気持ちで、引き受けられるものでもありません。

何故引き受けたのか?と、彼に尋ねました。
「母親を看取り、その後父親の介護を2年ほどしていた時、何度となくその時の民生委員の人の訪問を受け、介護の状況について気にかけてもらったり、励ましを受けた。それが、嬉しかった。だから、民生委員を頼まれた時、ご恩返しをする時が来たと思い、引き受けた」と。

これは、私が研究をした「定年後も地域でいきいき活動するための5つの『定年基礎力!』」の一つ、「役立ち感=役立ち感を育み創造する力」にあたります。

自分一人で育ったわけではない、子供が小さい頃は地域の子供会などで多くの人にお世話してもらっていた。定年退職後は、今度は自分がお世話する側に立つ。
このような、“役立ち感を育み創造する力“は定年退職前から自分の意識として養い、定年退職前から社会貢献的な地域活動に少しずつ関わり、能力として身につけていく5つの『定年基礎力!』の一つです。

彼は7年ほど前に大手電機メーカーを早期退職しました。
その時、「これからは地域での社会貢献団体で活動したい!」との思いから、今日まで地域での活動を続けており、ますます地域でいきいきと輝いています。

定年後も地域でいきいき活動していくための『定年基礎力!』、
皆さんも、考えてみてはいかがでしょうか?
プロフィール

森 俊昭

Author:森 俊昭
1952年生まれ
南山大学卒業、協和銀行(現りそな銀行)を経て第二電電(現KDDI)へ転職、2013年6月定年退職。

資格:TCCマスターキャリア・カウンセラー、産業カウンセラー
定年キャリア・アドバイザー

法政大学大学院経営学研究科キャリアデザイン学専攻2012年3月修了(経営学修士=MBA)宮城まり子ゼミ。

定年退職前後の働く人たちのキャリア支援が専門。
(定年後の20年~30年をいきいきと活動し、生きるためには、定年退職前の現役時代から身につける能力・スキルとして「定年基礎力!」が必要。定年前後の働く人たちのキャリアを支援していきます!)

修士論文は、『定年後も地域でいきいき活動するための「定年基礎力」とは何か~キャリアと生涯発達の視点から~』

引き続き、定年退職前後の働く人たちのキャリア発達・生涯発達について研究中。



<活動>
・岐阜コミュニティ創造大学(市民大学)専任講師
・団塊世代の会大垣副代表
・NPO市民社会研究所
・「女(JOB)ブ活!」子育て中女性再就職支援スタッフ
・NPOキャリアデザインフォーラム
・キャリカン(看護師キャリア勉強会)

<学会>
日本産業カウンセリング学会
日本キャリアデザイン学会

<趣味>
ランニングと散策、そして古いお寺巡りです!

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