定年と社会活動(地域活動)参加の時期!

定年と社会活動(地域活動)参加の時期!

松浦民恵「中高年男性の就業意識の中での引退」(2007・キャリアデザイン研究)
は、「定年2年後に社会活動に生きがいを持てるかどうかは、定年2年前に
多少なりとも社会活動に参加できているかどうかに左右されるところが大きい」
と指摘しました。


地域での社会活動(以後、地域活動と表現する)の担い手は、どうしても
定年退職した人たちが中心になる場合が多いです。

もちろん男女の若い人、サラリーマンが中心になっている活動もたくさん
ありますが、ここでは、定年前後の人たちの地域活動について考えて見ます。

定年退職直後は、何かあれば活動をしてみたい、手伝いたいとの想いを持つ
定年退職者は多くいます。ところが何をやっていいのか?あるいは、
数ある活動のどれに参加すればいいのか?でも、行きにくいな?とか、
思い悩んでいるうちに、1年が経ち、2年が経ち・・・そして、もういいや!
と気が付けば毎日何をするでもなく・・・。


このような定年退職者をたくさん見ています。

このことは、松浦民恵さんが指摘している「定年2年後に社会活動に・・(中略)
・・定年2年前に多少なりとも・・(中略)」が解決してくれます。


地域活動は、定年退職者が中心になっている場合が多いです。定年前に
何らかの形で参加しているうちは活動できる範囲(仕事優先)での参加
となります。いわゆる、地域活動初心者としての役割だけやればすみます。

この“地域活動初心者”を経ることで、この間に活動の見極めややりがい、
居心地、諸先輩達の観察といういろんな角度から自分で判断できる材料を
見つけておけばいいのです。


まさに、地域活動へのソフトランディング期間が重要となってくるのです。

いきなり活動へ向かうということはリスクが多いですが、ソフトランディング
期間を経ることによって、自分にしっくりくる活動を見つけることが可能です。

ぜひ、「定年2年後に社会活動に生きがいを持てるかどうかは、定年2年前に
多少なりとも社会活動に参加できているかどうかに左右されるところが大きい」
ということをよく考えて、少しでも早く現役時代から何らかな形で地域活動に
参加することをお勧めします!!

※ご質問・ご意見等はこちらへ ⇒ runnermori@m6.cty-net.ne.jp
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定年退職と地域デビュー(地域活動)

定年退職と地域デビュー(地域活動)

定年退職者の地域デビューは簡単なようで、それがそれが、相当ハードルが
高いようです。デビューしなくちゃと思いつつも、なかなかデビュー出来ない
のではないでしょうか?

岸田(2003)は「定年によるソーシャル・キャピタルの変化」と題する
10年間の追跡パネル調査の中で、若い母親の子供の公園デビューと
定年退職者の地域デビューを対比
して、子育て期において若い母親が
子供を公園デビューさせることは大きなイベントの一つといわれている。

定年退職者の地域デビューもこれと同じことではないかということを
問題意識として取り上げた。


「親の庇護の行き届く家から大勢の人が行きかう地域への乳幼児の
デビューは、会社の庇護の下で守られていた就業者が、定年を契機に
企業という均質化した社会から多様な人が行きかう地域に再度コミット
する過程と酷似している」と述べている。


違っていることは、「乳幼児の場合は、母親や父親という公園デビュー
においては十分すぎる後ろ盾がいるのに対して、定年退職者には本来
後ろ盾が必要であるにも関わらず、それが無いという点である」と述べ、
定年退職者の現実を厳しく論じている。


このことからすると、すでに会社という後ろ盾もなくなり、たった一人で
定年後に地域デビューすることは人生の一大イベントとして、定年退職者
には大きなストレスの伴うものであることが想像されるのである。


さて、定年退職者の皆さん、“地域デビュー”はいかがでしょうか?
既にデビューされたでしょうか?
それとも、デビューはこれから?
デビューはしない?

誰でも地域デビューしようと思ったら、出来るだけスムーズにデビュー
出来た方が良いですね。

定年退職前から少なくとも5つの“定年基礎力”!
身につける能力として大切ではないでしょうか??

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「定年退職者よりも飼い犬の方がまだ地域に溶け込んでいる??」

定年退職者よりも、まだ飼い犬の方がはるかに地域に溶け込んでいる。

作家の佐江衆一が、自著の中でこのように定年退職者を表現しています!

定年退職者が「たっぷりある自由な歳月を自分らしく満喫しようとして
さて、何をすべきか容易に見つからない。住みなれていたはずの街もよく
しらないし(中略)街に親しい友人のいないことにも気づく。

友人といえばこれまでの会社の同僚たちだ。(中略)ラフな服装で妻と連れ立って散歩に
出ても(中略)手持ぶさたに立っているだけ。まだ飼い犬の方がはるかに
街に溶け込んでいる」と。面白おかしく書かれています。

そうですね、飼い犬は散歩の都度、他のいろんなお家の飼い犬たちとの
顔合わせを毎日、いや毎朝、毎夕顔合わせしているのですから(笑)。


定年退職者は地域では、犬にも劣るのか(笑)、と現実を目の当たりに
する人もいるのではないでしょうか?


そして、本によると、その後男性定年退職者を中心にサークルやネットワーク
づくりに発展していくわけですが、これらの会は「男性限定」としたそうです。

メンバーを男性限定とした理由は、女性パワーに乗っ取られないためだそうです!

これもその通りで、乗っ取らないまでも地域で活躍する女性は沢山おられます。
同時に、活動している団体も多く、圧倒的パワーを見せられるのも現実ですね。

ここでは定年退職者の男性陣は、やや元気がないのですね。

さて、男性定年退職者も、今までやってみたかった事や、やれなかったことは
あるでしょう。一人ではできないけれども、仲間と一緒なら出来ることは沢山
あると思います。


出来るだけ早く、地域に溶け込んで身近な仲間と新しい経験を積み重ねていく、
そしてそれがいつしか地域貢献につながるのなら素晴らしいでしょうね!!

定年基礎力の一つに「仲間を求め育てる力」があります。
仲間がいれば、男性陣も男性パワーを見せつけられるでしょう!!


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セカンドステージ見据えて地域で活動するための心構え

セカンドステージ見据えて地域で活動するための心構え

定年退職前後の人たちに、いろんなセミナーで話をする機会を頂き、
このような話しもしてきました。

定年してセカンドステージに入ることで求められる変化とは?

・企業人⇒地域人へ(肩書なし、名刺なし)
・組織人⇒自由人へ (組織で動くことから自分で動く)
・経営方針、組織の指示 ⇒ 自己決定 自己判断へ (これからは自分で決める)
・会社からあてがわれたキャリア ⇒ 自分でやることを見つけ出すキャリアへ
                  (自分で自分がやりたいことを切り開いていく)


地域デビューを考えている人たちには、きっかけをぜひ形にして下さいと。

そして、地域デビュー初めの一歩として、いろいろあるけど特にこのようなこと
に気をつけて下さいと、“成功”“失敗”について話しています。

<成功への道>
1.好きなこと、興味あること、やりたいことに、
  まずは こだわる
2.新入社員のつもり(机、いす並べから)
3.人の話を聴く(傾聴)
4.人間性 (会社は仕事が出来て評価、地域は人間性こそ命)
5.思いが大切 (会社は実績、地域は思い)
6.口だけでなく身体を動かす(行動がともなう)
7.地域は自由だといっても、やはり年長者は敬う
8.女性に好かれる (地域活動は女性が多い)


<失敗への道>
1.とにかく何かをやらなければならないという焦りから、
   興味のないことを始める (ネバならない⇒こしたことない、へ)
2.昔の会社の話しばかりをする
3.自慢話をする、自分のことだけ話す
4.女性を特別に見る(女は・・・!)
5.出来ない責任を無理やり引き受ける(日程・時間・内容)
6.会社組織的に物事を見たり判断したりする

まずはこのようなことを意識し、考えるだけで、地域での活動に
すんなり入って行けるのではないでしょうか。

定年退職者が孤立しないために!

定年退職者が孤立しないために!

読んだ本の中にこんな話が紹介されていました。

「千葉県のある団地で、地域で孤立する人の生活には共通した傾向が見られるそうです。
具体的には、「近所の人に挨拶しない」「友だちが少ない」「地域の催しに参加しない」
「ゴミ出しができない」「料理ができない」「お酒をやめない」など、“ないないづくし”
の生活パターンである」と。


さて、あなたの身の回りにも、こんな人いませんか?

定年退職して数年経って、仕事もしていなくて、あまり外でも見かけない。
ボランティア、NPO、趣味のサークル、市民講座、などなどの
すべてにノーを突きつけて、何をするでもなくさまよっている
定年退職者の人たちです。

社会とのつながりもなくなっていき、コミュニケーションをとる機会すら
なくなっていきます。そうなるとコミュニケーション能力を開発していく力もなくなり、
仲間や近所の人との交流はますますなくなります。


そして、外に出る機会もなくなると、一日中家の中に引きこもる
ことになります。
また、外に出たにしても、さて、「どこに行けばいいのでしょうか?」
どこに自分が過ごす場所があるのでしょうか?

定年後も地域でいきいき活動している人がいる半面、
一定数の定年引きこもりの人もいるようです。

地域では、一定数の定年引きこもり状態の人たちを、どのようにして
地域の活動などに引っ張り出せないかといろいろ思案をされているようです。
定年引きこもり状態の人が、そののち「孤立化」する可能性が高いからですね。

私が研究した「定年基礎力!」は、定年後も地域でいきいき活動するための
基礎能力とスキルとして、定年退職前から身につけること、としました。


定年退職が近いみなさん、あるいは定年はまだ先だと思っているみなさんも、
定年後のことを考える時間を作ってみて下さい。


また既に定年退職して、もしも自宅引きこもりに近い状態であれば、
もう一度10年先、20年先を思い描いて下さい。
そこには、何が見えてくるのでしょうか??

すべてにノーを突きつけるのではなく、一つでいいからイエスと言えれば、
定年後の人生も変わってくるのではないでしょうか?

定年退職者が地域人・自由人となって大切なこと!!・・・

定年退職者が地域人・自由人となって大切なこと!!・・・

中学や高校を卒業して、“舞妓さん”になろうとして
京都の置屋さんで修業を始めるときに真っ先に
教え込まれることに、三つの言葉があります。

「おおきに」(ありがとう)
「すんまへん」(すみません)
「よろしゅう、おたのもうします」(宜しくお願いします)


この三つの言葉です。
もちろん言葉だけでなく、心から気持をこめて言えるように
ならないといけません。

新人舞妓さんたちは電柱(電信柱)を見つけたら、
電柱にも頭を下げろとまで言われるそうです。

さて、定年退職して地域人や自由人となった皆さんは、
「ありがとう、すみません、よろしくお願いします」を いつでも、どこでも、
どんなときでも、誰にでも、はっきり、大きな声で言えているでしょうか?


現役サラリーマン時代に部下に威張り散らしていた人、
部下に命令するだけで、朝の挨拶もまともに言えなかった人、
大丈夫でしょうか?

立派な舞妓さんになる人は、
おおきに、すんまへん、よろしゅうおたのもうします、を
キチンと言える人だそうです。

定年退職者は、地域では新人です!
出会う人たちに、ありがとう、すみません、宜しくお願いします、を
キチンと言えて、立派な地域人、自由人になりたいものですね。


そして、「定年基礎力」を実践していくにも不可欠ですね。

定年退職者は、“地域人”で“自由人”!

定年退職者は、“地域人”で“自由人”!

定年退職者は、さて、何て呼べばいいのでしょうか?

中高年、セカンドライフ、リタイアした人、高齢者、老人?・・・・??
定年退職前なら、“現役“と言う言葉一言で表せます。
でも、定年退職者は・・・難しいですね。

さて、みなさんは何て呼べば一番実態を表しているのでしょうか?

定年退職者は、一旦定年退職しても雇用延長で同じ会社で継続して働いたり、
退職後は別の仕事に就いたり(転職)、NPOや諸団体などで働いたり、
報酬の伴う働き方に就く場合も多くあります。

一方で、ボランティアを中心とした地域活動に原則無報酬で関わる(働く)方も
多くいます。定年後の働き方の形態は多種多様に様々です。

そうした状況の中で、定年退職者を、何と呼ぶか?・・・です。

「地域人!」「自由人!」・・・どうでしょうか?
“粋“な言葉ではないでしょうか?


定年になったことで、よりどころを会社人から地域人(家、地元)へ移した。
定年になったことで、よりどころを組織人から自由人として開放した。

定年退職後は地域人として、自由人として生きていく。
そして、地域人・自由人として名刺なしで自分を紹介することを
してみてはいかがでしょうか?「名刺」なしで、ですよ。


どうも名刺がないと、とサラリーマン時代の自分からどうしても抜け出せない人は、
自分の名刺を創って『地域人・自由人 ○○○○』っていうのもいいかもしれないですね。

定年退職者は“地域人”として、“自由人”として自らを位置付け発想することで
自分自身がこれからの人生において何をやり、どうやって行動して、生きていけば
いいのかが明確になってくるのではないでしょうか!

セカンドライフへの一歩「地域デビュー!!」

セカンドライフへの一歩「地域デビュー!!」

先日、あるセミナーで「地域デビュー、初めの一歩」と題して
その<成功への道>を8つ提案しました。

1. 好きなこと、興味あること、やりたいことに、まずはこだわる。

2. 新入社員のつもり(地域では新入社員と同じ、机やいす並べから始める)

3. 人の話しを聴く(傾聴、喋るより聴くことを)

4. 人間性が大事(会社は仕事ができれば人間性は悪くても評価されるが
    地域では人間性が良くないと評価されない)

5. 思いが大切(会社は業績・実績、地域では思いを伝える)

6. 口だけでなく体を動かす(行動する、率先垂範)

7. 年長者を敬う(地域は平等と言いつつも・・・)

8. 女性に好かれる(地域活動は女性が多い)

他にも、まだまだあるでしょうけど、ひとまずは8つの項目に整理してみました。

人間は過去に縛られがちです。だからこそ、過去とどのように折り合いをつけるかが
重要なポイントになります。

現役時代にどれだけの仕事上の業績があっても、社会的な地位があったとしても、
定年退職や地域デビューをしようとする時には一旦すべてオールクリアです。
ご破算にする、あるいは決別することです。

どれだけ素晴らしい過去であっても、そこに浸っていているだけでは、
これからの20年、30年はあまりにも長すぎますね。

定年退職や地域デビューを果たす時には、ゼロスタートするための
絶好のチャンスが訪れたのかもしれませんね。
プロフィール

森 俊昭

Author:森 俊昭
1952年生まれ
南山大学卒業、協和銀行(現りそな銀行)を経て第二電電(現KDDI)へ転職、2013年6月定年退職。

資格:TCCマスターキャリア・カウンセラー、産業カウンセラー
定年キャリア・アドバイザー

法政大学大学院経営学研究科キャリアデザイン学専攻2012年3月修了(経営学修士=MBA)宮城まり子ゼミ。

定年退職前後の働く人たちのキャリア支援が専門。
(定年後の20年~30年をいきいきと活動し、生きるためには、定年退職前の現役時代から身につける能力・スキルとして「定年基礎力!」が必要。定年前後の働く人たちのキャリアを支援していきます!)

修士論文は、『定年後も地域でいきいき活動するための「定年基礎力」とは何か~キャリアと生涯発達の視点から~』

引き続き、定年退職前後の働く人たちのキャリア発達・生涯発達について研究中。



<活動>
・岐阜コミュニティ創造大学(市民大学)専任講師
・団塊世代の会大垣副代表
・NPO市民社会研究所
・「女(JOB)ブ活!」子育て中女性再就職支援スタッフ
・NPOキャリアデザインフォーラム
・キャリカン(看護師キャリア勉強会)

<学会>
日本産業カウンセリング学会
日本キャリアデザイン学会

<趣味>
ランニングと散策、そして古いお寺巡りです!

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