定年退職と地域貢献活動

定年退職と地域貢献活動

地域貢献活動は、地域の人に声をかけられて活動に入ったり、今までの地域への恩返しのつもりで引き受けたり、活動動機はさまざまである。

定年退職後も地域でいきいき活動している人たちは、地域と定年退職前から何らかのつながりを持っておいた方が良いということを認識している人たちでもあり、古い地域や、新興住宅地の新しい住人たちにも多く見られる。

Aさんは、「48歳の時にUターンだったので、地域で同世代と交流しようと思い、村祭り保存会に入り活動した。地域のつながりは必要だと思っていた。横笛や太鼓の練習しながら、雑談や世間話していた。楽しかった」

Bさんは、「新興住宅地域だったので、PTAの会長経験者同士で我々が何かやっていかないと、という気があった。お年寄りが増えてくるだろうとボランティア協会を作り、お年寄りの運転ボランティアを始めた。定年直前頃からだった」

このように、定年退職後も地域でいきいき活動している人は、「定年前から、人の役に立ちたい、社会貢献したい等の思いを持っている」=「役立ち感」=「役立ち感を育み創造する力」を身につけている。

また、こうした『役立ち感』は、さらに「ボランティア型」「自治会協力型」「人的支援型」の三分類に分かれる。

定年退職後に地域活動の扉を自ら叩き、開けることは勇気のいることである!

特に長年サラリーマンの世界にどっぷり浸っていた人ほど、困難な作業だと言われている。またサラリーマンとして地位の高かった人ほど、地域活動の扉の前で本物の勇気を、試される時ではないだろうか。
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民生委員!

民生委員!

友人が「民生委員」を引き受けました。
彼は私と同い年、現在はNPOや任意団体で地域の社会貢献活動を行っています。

民生委員は責任ある大変な役目です。
また、人物的に信頼のおける良好な人物で、社会的に認められた人格者でないとなれません。
自分からなりたいと言っても、なれるものではありません。
いい加減な気持ちで、引き受けられるものでもありません。

何故引き受けたのか?と、彼に尋ねました。
「母親を看取り、その後父親の介護を2年ほどしていた時、何度となくその時の民生委員の人の訪問を受け、介護の状況について気にかけてもらったり、励ましを受けた。それが、嬉しかった。だから、民生委員を頼まれた時、ご恩返しをする時が来たと思い、引き受けた」と。

これは、私が研究をした「定年後も地域でいきいき活動するための5つの『定年基礎力!』」の一つ、「役立ち感=役立ち感を育み創造する力」にあたります。

自分一人で育ったわけではない、子供が小さい頃は地域の子供会などで多くの人にお世話してもらっていた。定年退職後は、今度は自分がお世話する側に立つ。
このような、“役立ち感を育み創造する力“は定年退職前から自分の意識として養い、定年退職前から社会貢献的な地域活動に少しずつ関わり、能力として身につけていく5つの『定年基礎力!』の一つです。

彼は7年ほど前に大手電機メーカーを早期退職しました。
その時、「これからは地域での社会貢献団体で活動したい!」との思いから、今日まで地域での活動を続けており、ますます地域でいきいきと輝いています。

定年後も地域でいきいき活動していくための『定年基礎力!』、
皆さんも、考えてみてはいかがでしょうか?

学び直しの大切さ!

前回は、中高年の「学び直し」について取り上げました。

現代は、90年の人生をどう生きるかの時代です、そのためには中高年からさらに“学ぶ”ことを加えて行かないと、とても90歳まで充実した人生は過ごせないとも言えるのではないでしょうか?

豊かな老いと、楽しい引退生活を送るには、今から“学ぶ”という習慣を身につけることが大切です。何よりも“学ぶ”ことは高い意欲を持っていること、すなわち、精神的に健康であるということだと思います。

今は、市民大学、諸団体が主催する各種講座、カルチャースクール等、学ぶ機会はいくらでもあります。もちろん、そういうのに出かけなくても本で学ぶこともできます。
人気講座では、順番待ちとの声も聞かれます。

学んだことは、ただ知識が増えただけで終わることなく、日々の生活の中やこれからの自分の人生において応用していくことが出来るからです。それだけで、また人生は楽しくなるはずです。

そして、最も大事な事は、何かを学ぶと、その学んだことに関わること、周辺のことに関してまた興味関心が広がります。それを学ぶことによって、さらに興味関心が広がり次の分野の学びをと・・・・・無限大に広がって行くのです。

 ”学び“の喜び、醍醐味はこの広がりにあると言っても過言ではないでしょう。
もちろん、一つのことをとことん学ぶ、これも大切ななことではあります。

 ある本の中に、こんな話が出ていました。
学べ、と言われても、もう歳ですから・・・。
     ↓
【質問】: 「ピアノが弾けるようになる頃には、何歳になっていると思いますか?」
【答え】: 「ピアノが弾けるようにならなくても、歳をとることは同じです!」

「時間が出来たら、やってみるよ・・」「いまさら、もう歳だから・・」
そう思っている間にも、時間や歳はどんどん重ねて行きます。


”学ぶ“というとついつい辛い勉強を思い出して、尻ごみをしてしまいがちです。
中高年の自主的な学びには宿題も試験もありません、成績表も付きません。
好きな事や興味のある分野について、楽しく学ぶ機会をもてば良いだけです。


学び直し!・・・・・始めましょう!


中高年の学び直し!

中高年の「生涯発達」には、“学び”は欠かせないものです。

高校のクラス会の場でこんな会話がありました。
「あの頃、もっと勉強しておけばよかったな」
「そうねぇ・・私は今、英語を習いに行っているけど、楽しいよ!」
「そうね、あの頃は強制的に勉強させられていたけど、今は自分がやりたい勉強を選んですればいいのだから、楽しいよね!」
「そうよ、大人になってからもう一度学ぶって、本当に楽しいよ!」

            これが、中高年の大人たちの本音ではないでしょうか??

中高年になって、好きな事、やりたいこと、興味のあることなどを”学ぶ“ことは楽しいことではないでしょうか?誰しも学びたいという気持ちはあるものです。
 ”学び“を楽しいと感じる、これは中高年になってみて初めて思う!のかもしれません。

きっと、日々の流されていく生活の中に、“学び”が加わることで、人生に素晴らしい変化と潤いを与えてくれる要素を、”学び“は持っているのでしょう。

リクルートの創業者である江副浩正は、40年も前にこのようなことを言いました。
「自ら機会を作り出し、機会によって、自らを変えよ!」と。

 ”学ぶ“機会は身近なところにも、いくらでもあるものです。
1、身近な場所でのセミナーや講座
2、NHKのTVやラジオ講座、放送大学
3、通信教育、通信講座
4、大学や大学院に社会人学生として入学する

その他にもいろんな学びの機会はありますが、例えば1、の身近な場所でのセミナーや講座には、ただ学ぶ場ということ以外に、参加者同士の交流、コミュニケーションの場を生み出すという二次的な要素があり、これも重要な学びの場であるようです。

セミナーや講座に参加することで出会った人たちとのコミュニケーションの場からも学ぶ、それは、これらの人から自然と頂くもので、気づきや良い意味での刺激です。こうしたことを含めたものが、中高年の学びでもあるわけです。

そうして、学ぶことに楽しみが増えてくれば、さらに体系的な学びに発展させていくこともできます。自信もつき、多くの知識やスキルも自分のものになるでしょう!

人間はいくつになっても発達する!
「中高年の学び直し」で生涯発達を!楽しんでみましょう!

  
プロフィール

森 俊昭

Author:森 俊昭
1952年生まれ
南山大学卒業、協和銀行(現りそな銀行)を経て第二電電(現KDDI)へ転職、2013年6月定年退職。

資格:TCCマスターキャリア・カウンセラー、産業カウンセラー
定年キャリア・アドバイザー

法政大学大学院経営学研究科キャリアデザイン学専攻2012年3月修了(経営学修士=MBA)宮城まり子ゼミ。

定年退職前後の働く人たちのキャリア支援が専門。
(定年後の20年~30年をいきいきと活動し、生きるためには、定年退職前の現役時代から身につける能力・スキルとして「定年基礎力!」が必要。定年前後の働く人たちのキャリアを支援していきます!)

修士論文は、『定年後も地域でいきいき活動するための「定年基礎力」とは何か~キャリアと生涯発達の視点から~』

引き続き、定年退職前後の働く人たちのキャリア発達・生涯発達について研究中。



<活動>
・岐阜コミュニティ創造大学(市民大学)専任講師
・団塊世代の会大垣副代表
・NPO市民社会研究所
・「女(JOB)ブ活!」子育て中女性再就職支援スタッフ
・NPOキャリアデザインフォーラム
・キャリカン(看護師キャリア勉強会)

<学会>
日本産業カウンセリング学会
日本キャリアデザイン学会

<趣味>
ランニングと散策、そして古いお寺巡りです!

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