『人生の目標を定年後の楽しみにおく?』

『人生の目標を定年後の楽しみにおく?』

『江戸の定年後~ご隠居に学ぶ現代人の知恵~』(中江克己)を読みました。

江戸時代に“定年”という制度はありません。
年齢に関係なく、子どもに家督を譲るなどして隠居(=定年)生活に入る
ことが、今でいう“定年“ということです。

40代で隠居する人も多くいれば、逆に70代でも現役でお仕えしている人も
いたそうです。

では、江戸の人たちは定年(隠居)をどのように捉えていたのでしょうか?

江戸の人たちは、人生の目標を「老いの楽しみ」におき、若い時は
身を慎み懸命に働いた。そして、老後(隠居後)はどのように楽しめるかに
大きな関心を抱いていたそうです。


それは、仕事に定年(隠居)はあっても人生に定年(隠居)はない。
江戸の人々はそのことをわきまえていたからこそ、「いい老人」を目指し
晩年を大事にしたのです。


貝原益軒は「隠居したあと、幸せに楽しく暮らしたいと思っても50歳で隠居
してから考え準備をしても遅い。年代ごとになすべきことをなし、子孫のために
手を打ち、そのあとに死後のことを考え、余裕を持って暮らすべきだ」と言っている。

今も同じ。

定年退職前から定年後のことを考え、定年後の自らのキャリアをデザインする
ことが問われているのは、今も江戸時代も同じですね!


また、歌川広重(安藤広重)は、絵師の家に生まれたわけではなく、若い頃は
武士だったそうである。隠居したのち絵師として大活躍したのです。
今でいえば「脱サラをして、鮮やかな転身を遂げた」ということのようです。

現代も江戸時代も、定年後にいきいき活動するために定年退職前から身につける
能力・スキルである『定年基礎力』が必要だということですね・・・・。


あらためて、5つの定年基礎力。

・趣味を楽しみ活かす力
・居場所を作り行動する力
・仲間を求め育てる力
・役立ち感を育み創造する力
・自らのキャリアをデザインする力


あなたも、考えてみましょう!
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定年退職予定者は、定年退職者の話を聞こう!

『定年退職予定者は、定年退職者の話を聞こう!』

定年退職予定者は、とにかく定年退職者の話しをたくさん聞こう!

定年退職予定者が、定年退職後のことに思いを寄せたり、自由気ままな
ことを考え浮かべたり・・・一方で定年退職後のことに一抹の不安を感じ
たりしたら、とにかく誰でもいいので多くの定年退職者に話を聞くこと
です。

定年退職者たちが、どのような過ごし方をしているのか?
どのような生き方をしているのか?
そして、何を感じ、何を見ているのか、をです。

「定年退職後は、楽しいですか?」
「あなたにとって、自由とは何ですか?」
「定年退職後にやりたかったこと、できていますか?」
「定年退職後に、辛いことがあるとしたら、それは何ですか?」
「その時、どうやって乗り越えていますか?」
「定年退職後に見えてきたものって、なんですか?」
「定年退職者にとって、必要な能力とは何ですか?」
「その能力は、どうやって身につければいいのですか?」
「定年退職前には、何をしておけばいいのですか?」
他にも・・・何でもいいのです、とにかく聞いてみることです。

このようなことを聞いておけば、定年退職後のイメージができますね。
そして、それに備えて今自分が何をすべきかがわかってきます。

定年退職後の世界は、だれもが初めて経験する世界です。

初めてのことは、それをよく知っている人にいろいろ聞いてみることが
一番いいということは誰しも分かっていますし、今までもそうしてきた
はずですね。

ところが、定年退職という初めての世界に足を踏み入れないといけないという
大切なことであるにもかかわらず、誰にも聞かず、何も知らず、何ら準備をする
ことなく定年退職を迎えることこそ、そもそもおかしな話です。


定年退職とは、今までの自分自身のキャリアを歩んできた中で、もっとも大きな
キャリアの転換が求められることに気づくことでしょう。


できるだけ多くの定年退職者に会って話を聞き、話しを聞いた上で
自分なりの定年退職後を充実したものにするための努力を惜しまないで
下さい。

その結果、自分だけの“オリジナル定年退職”が見つかるのではないでしょうか?!

そして、定年退職後の自らのキャリアを“デザイン”することができるのでは
ないでしょうか!!

定年退職者のキャリア発達と生涯発達

定年退職者のキャリア発達と生涯発達

赤瀬川原平の著書に『老人力』というのがあります。

「えーと、ほら、あの、あれに出てた・・・そうそう、あれでしょ。
あの、ほら、あれ・・・・」そうです、わかっているけど名前がなかなか
出てこない。彼はこれを「老人力が付いてきた!」と表現しました。

老人のように感じることがあれば、「自分も老人力が付いた!」と喜ぶのです。
老人のようになればなるほど、老人力が付いた(どんどん老人に突き進む)と
老人になることを喜び楽しむ発想です。

前向きな(笑)、老人への生き方への新しい世界かなと、楽しく読むことが出来ました。

決して老人になることに抵抗するのではなく、しっかりと受容するということです。
このような生き方こそ自然体に老人人生を受け入れることだと思います。
これはこれで、素晴らしいことです。

そうはいっても・・・自分の中で、「まだ老人ではない!」と抵抗する部分と、
「老人力が付いた!」と喜べる部分と、相容れない葛藤もあるのでしょう。

この「老人力」は「定年基礎力」から「老人基礎力?」へのキャリア発達、
生涯発達の過渡期の中でみられることのように思います。


定年基礎力から老人基礎力へのキャリアチェンジ、このキャリアチェンジを
スムーズに移行させるには、「老人への危機」を受容し認める力が必要です。


そして「老人力が付いた」という認識こそが生涯にわたるキャリア発達、
生涯発達への重要な能力要素となるのではないでしょうか。


友達がこのようなことを言っていました。
「映画や美術館、バスなどは割引があるのでその年齢になり、楽しめる健康が
あればいいなと思います。老人として使えるものは利用しようということですね。
こう考えると、“老人”というものは楽しみながら、奥も深いですね。

いずれ、誰しも”老人“になることは間違いないことのようです!
プロフィール

森 俊昭

Author:森 俊昭
1952年生まれ
南山大学卒業、協和銀行(現りそな銀行)を経て第二電電(現KDDI)へ転職、2013年6月定年退職。

資格:TCCマスターキャリア・カウンセラー、産業カウンセラー
定年キャリア・アドバイザー

法政大学大学院経営学研究科キャリアデザイン学専攻2012年3月修了(経営学修士=MBA)宮城まり子ゼミ。

定年退職前後の働く人たちのキャリア支援が専門。
(定年後の20年~30年をいきいきと活動し、生きるためには、定年退職前の現役時代から身につける能力・スキルとして「定年基礎力!」が必要。定年前後の働く人たちのキャリアを支援していきます!)

修士論文は、『定年後も地域でいきいき活動するための「定年基礎力」とは何か~キャリアと生涯発達の視点から~』

引き続き、定年退職前後の働く人たちのキャリア発達・生涯発達について研究中。



<活動>
・岐阜コミュニティ創造大学(市民大学)専任講師
・団塊世代の会大垣副代表
・NPO市民社会研究所
・「女(JOB)ブ活!」子育て中女性再就職支援スタッフ
・NPOキャリアデザインフォーラム
・キャリカン(看護師キャリア勉強会)

<学会>
日本産業カウンセリング学会
日本キャリアデザイン学会

<趣味>
ランニングと散策、そして古いお寺巡りです!

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