定年退職前後のキャリア発達課題“老老介護”

定年退職前後のキャリア発達課題“老老介護”

佐江衆一の小説に『黄落』という小説があります。
これは、約20年も前に老老介護を取り上げた小説です!
還暦目前の夫婦が92歳の父と87歳の母を介護します。

20年も前でありながら、介護に向かう家族の姿勢を描くのは、
まさに現代の老老介護の課題を投げかけた、意味を問うものです。
この小説では“老親介護”という表現が使われています。

定年退職前後の人たちには両親の介護の問題は避けて通れない現実です。

そして、定年後のキャリアを考える上でも、人によっては大きな問題であり。
場合によっては定年後に思い描く自分自身のキャリアデザイン(キャリアの
計画)に、変更を余儀なくさせることにもなります。


定年後に夢見た生活を時にはがまんしたり、遅らせたりする場合もでてきます。

子育てと違って、何年かかるか分からない。
介護は、先の読めない問題でもあります。

今や、中高年(定年退職前後)キャリアを考える上で
の重要なキャリア発達課題です。

20年前と介護を取り巻く環境や介護施設の状況は変化していますが、
それに関わる家族の心理的課題や心理状態は20年前と何も変わらない
のではないでしょうか?


老老介護に関する実務書を読もことも大切ですが、
小説からは実務書とは違った生の家族の心の声が届きます。
自分自身の心と対話しながら考えられます。


定年退職前後の重要なキャリアの発達課題について、早くから
考え準備していくことも大切です!
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定年退職者は5歳~10歳若い!!

定年退職者は5歳~10歳若い!!

6月13日の読売新聞の記事にこんな元気になることが載っていました。

日本老年学会が、65歳以上の高齢者の身体、知的機能や健康状態について
分析結果を発表したそうです。それによると、

「現在の高齢者は10~20年前に比べて、5歳~10歳は若返っていると
想定される」ということです。


このことから、高齢者の健康状態は個人差が大きいですが、「高齢者が就労や
ボランティア活動などに参加できる社会を創ることが今後の高齢社会を活力
あるものにするために大切だ」との声明を出しました。というものです。

また、知能検査では「ほとんどの検査項目で60歳~70歳代の成績が向上し、
10年前の10歳程度若い人たちと同等」の成績だったそうです。


これは定年退職には朗報ですね。
なかでも、定年後もいきいき活動している定年退職者にとっては“わが意を得たり”
なのかもしれません。

人によっては、今の60代はかっての50代、70代は60代と、言う方もいます。

いずれにしても、かって自分が想像していた年齢よりも今の自分を“若く”
感じている人が多いのではないでしょうか?


65歳までの雇用延長も当たり前になってきました。
定年後も何らかの場でいきいき活動する人も増えてきました。

定年退職後に何をしていいのか分からないとか、何もすることがないでは、
もう許されない時代に入っています。


5歳~10歳若いと言っても、その先に20年~30年あるのですから、
何もすることがなければ・・・これはもう・・・どうしましょう?

定年退職前から、“定年基礎力”を身に付け、5歳~10歳若い自分を
今一度充実感のある、生きがいのある場で輝けるようにしたいものですね!!


定年退職後の5年、そして、それからの5年・・・?

定年退職後の5年、そして、それからの5年・・・?

先日、現役時代に所属したある部署の集まりに参加しました。
現役時代の付き合いは減らしつつあるのですが、その部署は
私にとって大きな、そして大切な“転機”となった部署です。

もし、この部署に配属されていなかったら、今の私はなかったかも
知れないのではないかと思える部署(仕事)でした。

この集まりで、定年退職して10年を迎えようとするある先輩が
こんなことを言われました。

「定年退職してからの数年間は、大学の講師、趣味の俳句、スポーツジム、
温泉旅行、散歩、同窓会活動等を積極的に行動に移して充実していた。
しかし、それも5年を過ぎたあたりからだんだんと持続するのも大変に
なってきた。いいとこ5年くらいが限度かな?」という話しです。


定年退職後は、退職したという安堵と、自由時間が増えたことから今までに
出来なかった事ややりたかったことに何でもかんでもチャレンジし、定年退職
を謳歌する。おまけに少しでも収入の伴う仕事もあれば現役時代よりも忙しく
感じる場合もあるでしょう。


定年退職を「肯定的」に捉えられる素晴らしい時間です。

ところが、定年退職後の5年も過ぎた頃から少しずつ、「もう充分にやった」
とか「ちょっと息苦しくなってきた」とかの感覚も出てくるのかもしれません。

その時に、もう一度キャリアチェンジをすることが定年後のキャリアを考える
うえで重要ではないだろうかと思いました。


この「もう一度キャリアチェンジ」とは、本当にやりたい事だけ残して、
あるいは必然的に残ったことを楽しみながら活かして生きていくことでは
ないでしょうか?


自分のキャリアをもう一度整理し、最重要と思えるキャリアだけを残していくと
いうことですね。


この先輩は、今はスポーツジム(健康)と俳句作り(趣味)と
同窓会(仲間づくり)を楽しんでおられるようです!!

先輩達の話しは、やっぱり何一つムダにはなりませんね!!
プロフィール

森 俊昭

Author:森 俊昭
1952年生まれ
南山大学卒業、協和銀行(現りそな銀行)を経て第二電電(現KDDI)へ転職、2013年6月定年退職。

資格:TCCマスターキャリア・カウンセラー、産業カウンセラー
定年キャリア・アドバイザー

法政大学大学院経営学研究科キャリアデザイン学専攻2012年3月修了(経営学修士=MBA)宮城まり子ゼミ。

定年退職前後の働く人たちのキャリア支援が専門。
(定年後の20年~30年をいきいきと活動し、生きるためには、定年退職前の現役時代から身につける能力・スキルとして「定年基礎力!」が必要。定年前後の働く人たちのキャリアを支援していきます!)

修士論文は、『定年後も地域でいきいき活動するための「定年基礎力」とは何か~キャリアと生涯発達の視点から~』

引き続き、定年退職前後の働く人たちのキャリア発達・生涯発達について研究中。



<活動>
・岐阜コミュニティ創造大学(市民大学)専任講師
・団塊世代の会大垣副代表
・NPO市民社会研究所
・「女(JOB)ブ活!」子育て中女性再就職支援スタッフ
・NPOキャリアデザインフォーラム
・キャリカン(看護師キャリア勉強会)

<学会>
日本産業カウンセリング学会
日本キャリアデザイン学会

<趣味>
ランニングと散策、そして古いお寺巡りです!

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