あなたにとって長寿化はプラス、それともマイナス?

先日「人生100年時代の生き方・考え方、そしてこれから
どのように計画を立て、長寿化時代を描くのか」的なセミナーを
やりました。

長い生涯で何が変わるのか?過去の長寿化モデルは役に立つのか?
そして、長寿化時代に必要なものは何か?等々についてです

まず参加者の皆さんに、長寿化によって自分の身の回りで起きると
想定されることをたくさん書きあげてもらいました。


10個以上20個近く書いてもらった後に、それぞれ書いたことを
自分にとっての長寿化のマイナス面に属すると思われるものか、
それともプラス面に属すると思われるものかに分けてもらいました。

さて、マイナス面、プラス面、どちらが多いかと思いますか?

書きだしたことのほとんどがマイナス面に関してのことだったのです。
せっかく長寿化時代で、長生きができるというのに・・・・・です。


たしかに病気の心配、認知症は大丈夫だろうか、介護が必要になった
らどうしよう、・・・・・心配事はいくらでも出てきますね。

一方のプラス面では、長生きできるようになったら、まだまだやれることが
たくさんある。趣味を楽しめる、旅行もいろんな所へ行ける、新しいことや
もう一度学びたいこと等の学び直しもできるし、時間をかければ楽しいことも
いっぱいあるから、という発想になかなかなれないのですね。


どうしてだろう?と、考えてみました。

それはきっと、自分の人生を(自分のキャリアを)これからどのように
描いていき(デザインして)、自分のなりたい姿やありたい姿について
じっくり考える機会がなかったためではないのかという、気がします。


自分自身のキャリアについて考え直す機会を持つ、機会を作る。
自分自身のキャリアについて、キャリアカウンセラー等に相談する。
定年後やセカンドライフに関するセミナーや講座等に出て見る。

自分自身のこれからのキャリアについて考えることで、人生100年時代
の長寿化で、自分にとってプラスの面がたくさん描けるようになるのでは
ないでしょうか。


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定年退職後の自分の世界はどう変わる?

さて、定年退職した時から会社という世界と縁を切った自分の人生や
自分の世界は、いったいどのように変わっていくのでしょうか、


ノンフィクション作家の沢木耕太郎の著書『敗れざる者たち』の
なかにこのような文章があります。

「一つの世界を捨てた後に、人はどのようにもう一つの世界を生きる
ことができるのか。人の目にさらされることで自分自身の存在を確認
していた人間が、いかにして無名の世界に生きていけるか。・・(中略)・・
しびれるような興奮の一瞬一瞬を生きていたものが、長くだるい日常を
どのように生きていけるか。答えは無数にあるだろう。」

この文章を、サラリーマンの定年にあてはめてみるとこのようになるでしょう。

「サラリーマンとして定年まで、あるいは長期間勤めた会社を、定年退職
という形で捨てた後に、定年退職者はどのようにもう一つの人生を生きる
ことができるのか。いままでは仕事というパフォーマンスの場があった。
名刺や肩書もあり無名ではなかったが、定年になれば名前がなくなる。
無名になるということであるが、ななしの権兵衛さんで生きていけるのか?
・・・・・

(中略)・・・チームの中で実績を上げ、同僚達から羨ましがられ
上司からは皆の前で褒められたこともあったが、定年後のこれからの長く
だるい日常をどのように生きて行けばいいのか。考え悩む日々だが・・・
答えは無数にあるだろう。」、ということでしょうか。


その通りで、“答え”は無数にあるはずです。
無数にある中の、どれでもいいので“答え”を見つけることです。

人は皆違っていいといいます。
定年後も人それぞれ、皆違っていいのです・・・が、

せめて、無数にある答え中で、自分の定年後の人生を生きる“答え”は
出しておくほうがいいでしょう!!


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定年後に、趣味あるの?

6月に私が関わっている市民大学の講座の一つとして、
『セカンドステージにおいて大切なもの!』と題して
セミナーをやらせてもらいました。

13名の方が参加されました。
大半がすでに、定年退職した方及び定年に見合う年齢の方です。

セミナーの中で、最初に四つのことを聞いてみました。

これからの人生やりたいことが ・ある・ない
自分は人の役に立っていると  ・思う・思わない
地域の役や、団体から声をかけられたことが  ・ある・ない
仕事や家庭以外に居場所は  ・ある・ない


ほとんどの方が、ある、思う、ある、ある、と応えられました。
定年後の人生において意識のある、意識の高い方たちだと思いました。

途中、次のようなことを聞いてみました。
“趣味”ありますか?と。
ほぼ全員が、ある、というような顔をされていました。

そこで、さらに聞いてみました。
この1週間で、今考えた自分の“趣味”にどれだけの時間を使いましたか?

10時間から20時間使ったと、一人の方が手を上げました。
5時間以上は、二人。
この方たちは、本当に自分の趣味を楽しんでおられると思います。

ところが、ほとんどの方は、1時間~2時間程度だそうです。
1週間に、自分が趣味だと思っていることにつかった時間が
わずか1時間~2時間程度ということに、どう思われますか?


わずか1時間~2時間程度しか時間を使わなかったことを
“趣味”と言えるのでしょうか。
ひょっとしら、“趣味は無い”も同然ではないでしょうか。
“趣味は無い”ということではないでしょうか。


このように、本当に楽しみながら、時間を費やしながら
ある意味夢中になれる“趣味”などなかなか見つからない
ものではないでしょうか。

“趣味”というものは、そう簡単に見つかるものではないし、
まして、本当に楽しみ、時間を費やし夢中になれる趣味などは
定年後に見つけようとしても、見つかるものではないという
ことですね。


定年退職前から好きなことやりたいことを、どんどん自分の趣味に
していきましょう。楽しみ、時間を費やし、夢中になれることを・
・・・ですね。

楽しめる趣味もなかったとしたら・・どうやって時間を過ごすのでしょう。

定年後の一日一日は長いです!
そして、長いです・・・人生は!!

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プロフィール

森 俊昭

Author:森 俊昭
1952年生まれ
南山大学卒業、協和銀行(現りそな銀行)を経て第二電電(現KDDI)へ転職、2013年6月定年退職。

資格:TCCマスターキャリア・カウンセラー、産業カウンセラー
定年キャリア・アドバイザー

法政大学大学院経営学研究科キャリアデザイン学専攻2012年3月修了(経営学修士=MBA)宮城まり子ゼミ。

定年退職前後の働く人たちのキャリア支援が専門。
(定年後の20年~30年をいきいきと活動し、生きるためには、定年退職前の現役時代から身につける能力・スキルとして「定年基礎力!」が必要。定年前後の働く人たちのキャリアを支援していきます!)

修士論文は、『定年後も地域でいきいき活動するための「定年基礎力」とは何か~キャリアと生涯発達の視点から~』

引き続き、定年退職前後の働く人たちのキャリア発達・生涯発達について研究中。



<活動>
・岐阜コミュニティ創造大学(市民大学)専任講師
・団塊世代の会大垣副代表
・NPO市民社会研究所
・「女(JOB)ブ活!」子育て中女性再就職支援スタッフ
・NPOキャリアデザインフォーラム
・キャリカン(看護師キャリア勉強会)

<学会>
日本産業カウンセリング学会
日本キャリアデザイン学会

<趣味>
ランニングと散策、そして古いお寺巡りです!

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