定年退職!とは?

定年退職!とは・・・?

 『定年退職!』という言葉が形骸化しつつあります。
それは、定年退職をするものの、実態としては“退職”しないからです。

 先般、私がいた会社で数年前に同僚として同じ部署で仕事をしていた4名が定年退職することとなった。当時の同じ部署仲間(先輩から後輩まで)に送別会を開催してもらった。  
定年退職者は4名、内3名が退職(1名は悠々自適、2名は社会貢献団体に属する法人で活動)、1名は雇用延長で同じ会社で再雇用と、それぞれが違う道を進むことになった。

これからいくと、一昔前の”定年退職“は1名ということになる。
定年になっても、退職(職を辞めない)しないのである。転職、あるいは部署異動、または降格処分(給料も責任も減る)というのが実態なのである。
 このままだと、企業人、会社人の仕事の一区切りとしての「定年退職」という言葉は、いずれなくなってしまうだろう。

 「定年退職」という言葉が企業人、会社人としての仕事の一区切りの言葉として地位を失うと同時に、いずれ死語になるかというと・・・・・そうでもないだろう。

 それは、企業人、社会人としての仕事の一区切りをあらわす言葉から、人生においての仕事の一区切りの意味での「定年退職」をあらわす言葉としての方がふさわしくなってきたと思われるからである。
 ここでいう人生においての仕事の一区切りとは、従来の定年退職した後の次の仕事からの引退である。定年退職後の再就職からの引退、雇用延長による再雇用からの引退、社会貢献などの地域活動空の引退、場合によっては趣味の会やサークル活動からの引退などである。これらの特徴は、自らの意志で「引退=定年退職」を決めることである。

<*注> ここでいう定年退職した後の仕事とは
 報酬がある(有給)、無報酬(無給)、ボランティア、趣味の活動等に関係なく、何らかの行動がともなう生産的な活動に値するようなことを、広い意味での“仕事”と捉える。そして、この“仕事”からの引退=定年退職を自らの意志で決めると、定義する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 従来の「定年退職」という概念では、自らの意志で定年退職を決定することはなかった。
「定年退職」は、自らの意志に関わらず会社が決めた人事規定等にのっとって会社が決めて、「あなたは定年退職に達しましたから、どうぞ退職下さい!」と拒否権のない決定事項を提示され、「はい、わかりました!」と、定年退職させられたものでした。

 ところが、これからの「定年退職」は自らの意志で、自らの判断で決定するものなのです!

 自らが自分自身の節目として、定年退職を考えることもあるでしょう。
 もう体も動かない、そろそろ後進に道を譲ろうか。
 そろそろ、のんびりして晴耕雨読。
 ゆっくり旅、孫の相手、読書・・・・・。
 
 今までの人生において、大半のことは会社や、周りの人たち、先生や親兄弟、そして社会が判断してくれました、自分の意志を伝えなくても良かったのです。

 だが、定年を迎える年齢に近づいたり、その年齢になったりした今、ようやく自らの意志で、自分自身で判断、決定することで自らのこれからの人生を生きていくことが出来るようになりました。
 そういう意味では、最高の人生を迎えたのではないでしょうか!!
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プロフィール

森 俊昭

Author:森 俊昭
1952年生まれ
南山大学卒業、協和銀行(現りそな銀行)を経て第二電電(現KDDI)へ転職、2013年6月定年退職。

資格:TCCマスターキャリア・カウンセラー、産業カウンセラー
定年キャリア・アドバイザー

法政大学大学院経営学研究科キャリアデザイン学専攻2012年3月修了(経営学修士=MBA)宮城まり子ゼミ。

定年退職前後の働く人たちのキャリア支援が専門。
(定年後の20年~30年をいきいきと活動し、生きるためには、定年退職前の現役時代から身につける能力・スキルとして「定年基礎力!」が必要。定年前後の働く人たちのキャリアを支援していきます!)

修士論文は、『定年後も地域でいきいき活動するための「定年基礎力」とは何か~キャリアと生涯発達の視点から~』

引き続き、定年退職前後の働く人たちのキャリア発達・生涯発達について研究中。



<活動>
・岐阜コミュニティ創造大学(市民大学)専任講師
・団塊世代の会大垣副代表
・NPO市民社会研究所
・「女(JOB)ブ活!」子育て中女性再就職支援スタッフ
・NPOキャリアデザインフォーラム
・キャリカン(看護師キャリア勉強会)

<学会>
日本産業カウンセリング学会
日本キャリアデザイン学会

<趣味>
ランニングと散策、そして古いお寺巡りです!

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